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富士フイルム バイオジェン製造子会社買収 バイオ薬製造受託を強化
富士フイルムは3月12日、成長が見込まれるバイオ医薬品開発・製造受託事業を強化するため、米バイオジェンの製造子会社(デンマーク)を買収すると発表した。同社のバイオ薬生産設備は少量から中量に対応するものだったが、買収より、大量生産を可能にする1.5万L規模の培養槽を6基保有することができる。グループ全体の培養槽は、増強中を含め合計で約15万Lと、現在の3倍増となり、少量生産から大量生産まで対応可能になる。それにより日米欧の製薬企業によるバイオ医薬品の開発増に伴う、製造法の開発・製造の委託需要を取り込む。

買収するのは、バイオジェンデンマークマニュファクチュアリング社。富士フイルムとバイオジェンの合意、契約締結に基づくもので、買収額は約8億9000万ドル。バイオジェンは、継続的な製造戦略を見直しの一環で売却したとしている。約800名の社員は富士フイルムが全て雇用し、バイオ薬に精通する人材を獲得する。買収手続きは2019年8月までに完了する予定。

富士フイルムグループは、抗体医薬、ホルモン剤、ワクチン、遺伝子治療薬などのバイオ薬製造拠点を英国に1か所、米国に2か所持つ。培養槽は5000L未満の規模が中心で、少量から中量生産品が主な対象だった。同社によると、バイオ薬市場の拡大に伴い、大量生産を要する製品数も増加することから、1万L規模を超える大量生産対応の必要性が高まる。今回の買収で、1.5万L規模を6基の計9万Lの培養槽を獲得でき、対応が可能になるとしている。

世界トップ水準のバイオ薬製造受託事業を目指す

グループ全体では、増強中を含め約15万Lの培養槽を持つことになる。しかし、業界トップクラスのスイスのLonza社は30万L以上と開きがある。それに対し同社は、1L当たり10g超の抗体産生を可能にする業界最高水準技術を訴求し、世界トップクラスに対抗する構え。また、製造設備の増設を視野に入れる。

今回の買収で、同社のバイオ薬の製造法の開発・製造受託事業の売上規模は18年度の約400億円に、約300億円の上乗せ効果があるという。それにより23年度1000億円の当初目標を2年前倒しし、21年度の達成を目指す。営業利益率は15〜20%を計画する。同事業の世界ランク(売上規模)で3位から2位グループになるという。

21年度以降は、原薬から製剤までの開発・製造受託をワンストップで対応する態勢を整えるとしている。



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