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富山化学 抗ウイルス薬アビガン、マダニによる重症熱性血小板減少症候群でフェーズ3
マダニにかまれて発症することがある感染症で、死亡例も確認されている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について富士フイルムグループの富山化学は3月12日、抗インフルエンザウイルス薬として承認を取得しているアビガン錠(一般名:ファビピラビル)が有効である可能性があるとして日本でフェーズ3の被験者登録を開始したと発表した。治験は約2年を計画し、有効性と安全性が確認できれば、承認申請する。承認されれば、SFTSに対する承認薬は日本で初めてとなる。
国立感染症研究所によると、SFTSは、同ウイルスを持つマダニにかまれることで主に感染する。感染後6日〜2週間程度の潜伏期間を経て、重症なケースでは神経症状や出血傾向、多臓器不全などを起こし、日本では最近では年間60人〜89人報告されている。日本で海外渡航歴のない人がSFTSに罹患していたことが初めて報告された2013年1月以降、18年2月末までに319人の患者が発生し、60人が死亡している。西日本で高齢者、5月〜8月の発症が多い。同剤は、ウイルスの細胞内での遺伝子複製を阻害することで増殖を防ぐRNAポリメラーゼ阻害剤という新規作用を持ち、インフルエンザウイルス以外のウイルス感染症分野でも応用の可能性が高いと考えられていたという。SFTSにおいては、16年6月から愛媛大学、長崎大学、国立感染症研究所が中心となり同剤を用いて行った臨床研究で、有効な治療法の開発につながる可能性が見いだされたとしている。現在対症療法のみのSFTSに対し、富山化学は日本で初めての承認適応をもった治療薬を目指す。



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